2015/05/28 14:54

●はじめに

『R-rivals』は、1対1のとてもシンプルに洗練されたカードゲームでした。
『R-rivals』は、特に今までボードゲームを触った事のない人に超オススメなんですが、「他にはどんなゲームがあるんだろう」なんて興味を持った人にオススメなのが、この『マギアレーナ』です。

以前より高い評価を得ているカナイセイジ氏の代表作『イカサマージ』を完全リニューアルしたボードゲームです!
※『R-rivals』の記事はこちら

『R-rivals』にくらべて、ルールは多少複雑になっていますが、カナイセイジ氏らしい、最後まで予断を許さない緊張感のある「読み合い」が楽しめるゲームになっています。
※カナイセイジ氏は2014年ドイツゲーム賞で、日本人として初めて入賞を果たしたすごい人ですよ!

          


●『マギアレーナ』ってどんなゲーム?


プレイヤーは魔法使いとなって、ファンタジーの闘技場で、お金を稼ぐために自分の賭けたモンスターが勝つよう、魔法を使って「ズル」をするんです。

もちろん審判に見つかったらアウト! 審判ごとに設定された許容量をこえた魔法の援護があった場合、そのモンスターは、退場などの処分を受けてしまいます。

他の人が賭けたモンスターを予想して、邪魔をしつつ、自分の賭けたモンスターを応援する。
これだけですが、お互いの思惑が交錯して、これぞボードゲーム! という、読み合いが楽しいゲームになっています!

      


          

●ゲームの流れ


基本的なゲームの流れとしては、下の手順で進んでいきます。
①どのモンスターに賭けるか決める。
  ※このとき、賭け対象のモンスターが1つなら、モンスターごとに設定された
  得点の2倍、
  2つなら設定された得点、3つなら設定された得点の半分切り上げが
  報酬として、勝ったモンスターに賭けたプレイヤーに入ります。
②順番に魔法をかける、
③誰も魔法をかけなくなったらジャッジ!

最終的に一番強かったモンスターに賭けていた人に賞金が支払われます。
上記の3ステップ、これを1ターンとして、3ターン繰り返し最後に一番お金を稼いでいた人の勝利! これだけです。 1ターンに何回魔法を使ってもかまいません。

ですが、ここからがカナイセイジ氏「らしい」ところ。
ちょっとした制限を加える事で、「相手の思考を予想する」ことが、より大事になってきます。
・他の人にはどんな効果の魔法なのかジャッジの瞬間までわからない魔法がある。
 
・1ターンごとに何枚の魔法を使用してもかまわないが、補充される魔法の数は固定
 ※プレイ人数によって補充される魔法の数が異なります。

・魔法の使用を監視する「審判」がいて、審判ごとに定められた条件をこえると、賭けたモンスターが退場となったり、かけた魔法が全部無効とされたりする
    
    
    ↑いろいろな審判がいます!

このルールが加わることで、どういう読み合いが始まるか、想像してみてください。

例えば、3回繰り返される賭けのなかで、どこに集中して魔法を使用するかの判断が迫られます。
また、魔法が集中してとても強くなってしまったモンスターを、わざと余計な魔法をかけて審判によって退場とさせたり、 そうならないよう、ブラフとなる魔法を賭けていない別のモンスターにかけたり…。

審判の目をごまかしたり、審判そのものを交代させる魔法なんかもあったりして、状況がどんどん変わっていくのもおもしろいです。

自分の狙いをごまかし、対戦相手のブラフを見破って賞金を手にするのは誰か!
読み合いが熱いですよ!


          

●実際に『マギアレーナ』で遊んでみました(動画編)


ここまでで、『マギアレーナ』に興味を持っていただいた方に、ゲームの解説動画です。
作者のカナイセイジ氏自ら、解説をしてくださっています!

    


●実際に『マギアレーナ』で遊んでみました!(書き起こし編)


上の動画を見る時間がない方のために、『R-rivals』のときと同様に、担当が『マギアレーナ』を遊んだときの様子を簡単に書いてみました。
ルールがちょっと複雑なので、説明が多くなってしまいますが、おつきあいいただければ幸いです!

 


       ↑パッケージ写真です。雰囲気がありますね!

担当)それでは、さっそく『マギアレーナ』をはじめたいと思います。
今回は、同僚B(以下B)と同僚C(以下C)に協力を仰ぎました。

闘技場のモンスターは賭けNo.1から順番に、 
1:ゴブリン(強さ:1/賞金:10)
2:リザードマン(強さ:4/賞金:6)
3:ドラゴン(強さ:10/賞金:3)
4:ヴァンパイア(強さ:7/賞金:4)
  ※特殊効果:魔法による強さのプラスとマイナスの効果を逆転
5:ピクシー(強さ:0/賞金:5)
  ※特殊効果:魔法による強さのプラスとマイナスの効果が2倍

↑今回のモンスターたちです。

審判は「厳格なるアドス」
かけられた魔法の魔力の合計が10を超えたモンスターを退場させる上に、
補助魔法、禁呪は使用禁止になりました。
※補助魔法、禁呪は魔法ごとに決められた種別になります。今回は出てきません。 

並べてみるとこんな感じになります。
       

担当)漢は黙って1点がけですよね!
  ドラゴンは強いけど、賭けに勝てても3点分の賞金しかもらえないので、
  あまり勝ってもおいしくない上に、狙われそうだし…
  効果のおもしろいピクシーに賭けよう!
  担当はピクシーに1点がけ!
  Bも1点がけ、Cは2点がけにするみたい


担当)ゴブリンは弱いから無視、ドラゴンと、あとヴァンパイアに警戒が必要かな。
  まずは、ドラゴンに「火球」(強さ−4/魔力1)!
  Bはリザードマンに「治癒」(強さ+2/魔力0)
  Cはドラゴンに「体力増幅」(強さ+6/魔力4)


担当)Bはリザードマン、Cはドラゴンに賭けたのかな…。
  リザードマンは強さ的にピクシーと競り合いになりそうだから
  早めにつぶしておこう。
  強力な魔法で…リザードマンに「吹雪」(強さ−6/魔力4)!
  Bはヴァンパイアに、「回復」(強さ+4/魔力1)、
  Cはドラゴンに裏向きの付与魔法


担当)Bが賭けたのはヴァンパイアではなさそう、
  Cの裏向きのカードは何かわからないけど…
  一応、やっぱりドラゴンに賭けていると考えた方が良いよなぁ…。
  審判の魔力許容値は10で、既に魔力4の魔法と裏向きの魔法が
  かかっているから…。
  念のため魔力7の魔法を使えばドラゴンを退場させられるかな。
  よし、もったいないけど…この「麻痺」(強さ−8/魔力8)で
  ドラゴンは退場になるはず!
  他の人にはわからないように裏向きにして・・・。
  Bはドラゴンに裏向きの付与魔法、
  Cはリザードマンに裏向きの付与魔法を使用


担当)みんなカードを伏せているから読み合いが大事になってくるな…。
  そろそろピクシーも強化しておかないといけないから…。
  そろそろ試合も決まるだろうから、
  誰を応援しているかバレるけど、一気に強化しよう。
  「回復」(強さ+4/魔力1)
  BもCも、ピクシーに裏向きの付与魔法を使用


担当)他に魔法を使う人がいなくなったので、ジャッジのお時間です!

※魔法の結果は下記のようになりました。
1:ゴブリン 強さ1
2:リザードマン 強さ4 
  【B】「治癒」(強さ+2/魔力0)
  【担当】「吹雪」(強さ−6/魔力4)
  【C】「強化」(強さ+3/魔力2) 
  合計強さ:3 魔力:6
3:ドラゴン 強さ10 
  【担当】「火球」(強さ−4/魔力1)
  【C】「体力増幅」(強さ+6/魔力4)
  【C】「魔力隠蔽」(魔力−8)
  【担当】「麻痺」(強さ−8魔力8)
  【B】「人気低下」(賞金2倍/魔力3) 
  合計強さ:4 魔力:8
4:ヴァンパイア 強さ7 
  【B】「回復」(強さ+4/魔力1)
  ※魔法による強さのプラスとマイナスの効果を逆転 
  合計強さ:3 魔力:1
5:ピクシー 強さ0 
  【担当】「回復」(強さ+4/魔力1)
  【B】「衰弱」(強さ−5/魔力4)
  【C】「弱体化」(強さ−3/魔力2) 
  ※魔法による強さのプラスとマイナスの効果が2倍 
  合計強さ:−8 魔力:7


担当)え!? ドラゴンにかけられた魔力を減らす
  「魔力隠蔽」がかけられて、さらに「人気低下」で賞金が倍になってる!
  しかもピクシーに「衰弱」と「弱体化」がかけられてる! ひどい!
  ジャッジの結果、退場者はなし、最も強さが高いのは…
  最終的な強さ4のドラゴンでした。

  かなり弱体化はされましたが、やっぱりドラゴン強かった…!
  担当の賭けたピクシーはぶっちぎりの弱さで終了してしまいました…。
  BとCの賭けの結果はどうだったのでしょうか。

  結果は…。担当の一人負けでした。次のターンは絶対勝つ!!


↑一人だけ賞金がもらえませんでした…。悲しい。


…って感じでゲームは進んでいきます。

誰がどのモンスターに賭けているのか、プレイヤーの行動から推理して、うまくそのモンスターを審判に退場させることができたら、思わず「よし!」と声がでてしまいます。
今回、Bが賭けていたのはどのモンスターだったのでしょうか。

          

●実際に『マギアレーナ』で遊んでみました!(解説編)


実はBが賭けていたのは、「3」のドラゴンでした。
「2」のリザードマンにかけていたプラス効果の魔法はブラフだったんですね。
Cのかけた「魔力隠蔽」のおかげで、審判にドラゴンを追い出してもらう担当の作戦は失敗してしまいました。
担当の賭けた対象をばらすタイミングも早すぎましたね。いっせいにBもCも邪魔をしたため、
ピクシーは強くなりませんでした。

強いモンスターに1点賭けして一攫千金を狙うのか、安全に2点賭け/3点掛けするのか…
とにかく自分の賭けたモンスターを強くするのか、他人の賭けたモンスターの邪魔をしにいくのか…

全部で3回戦して最後に一番稼いでいたプレイヤーの勝ちになりますので、
担当のように、最初に強い魔法を使いすぎると、後半戦でつらくなってきます。
プレイヤーによって、いろいろと傾向が出ておもしろいですよ!

最後の最後で、相手の賭けていたモンスターを審判によってうまく退場させることができたときは気持ち良いです。おすすめです!